遅れを取る日本企業〜電子書籍〜

http://mainichi.jp/enta/book/news/20100503ddm012040031000c.html
これを書いている人は、本気だったら頭が弱いですね。ただの意地だろうけど。


では、繰り返される歴史を見てみる。
人間というか、世界の性質上、変化にはエネルギーが必要だ。
許容できる範囲で問題がなければ、それを維持したいと思うのも普通だ。
いくら便利になろうが、現状を維持して保守したくなる人は多い。
いくら過去の事例がそろってようが、今度こそは違うと願う人は多い。

こういった心理は様々な言い方がある
「保守的」
「食わず嫌い」
「拒絶」

音楽について過去を振り返ってみよう。
「レコード」と言うものが主流だった大昔。私がまだ幼かった頃。
ある日「CD」が登場した。
しかし意見は2つにわかれ、現実派はCDを受け入れ、保守的な人はCDを拒否し、レコードを頑なに崇拝した。
時は流れ、CDが急速に普及し、レコードは姿を消していった。
しかし一部のマニアがコレクションとしてレコードを求めることもあり、完全に姿を消す事は無かった。

そして現在は、DLが急激に広まりつつある。
初めてはやはり抵抗する人が多く、あらゆる理由を作って拒否をした。
人はまず理由無しの感性で拒否をし、後から理由を作る性質がある。
理由は、ジャケットが無きゃだめだろう、ネットで買うなんて怖いなど。否定派は何故かそれが「あたりまえ」として「普及しない」と言う。
現実は、急速に普及しており、CDの売り上げが落ち込んでいった。

TVでは、CDが売れない理由を不法コピーのせいだと決め付け、ネットを批判した。
現実的には、不法コピーと売り上げとの関連性はきわめて低い。
不法コピーをする人が不法コピーをしなかったらCDを買うか?答えはNOだ。
不法に1万曲がDLされても、DLする人はもともとCDを買う気が無い人だ。DLできなきゃそれで終わりとなる。価値観の違いというものだね。
CDが売れなくなったのは、DL購入をする人が急増しているだけ。
何故かそれを隠したがる・・・・裏でのなんらかのやりとりがあるのか、ただたんにアンチが多いのか。


さて、電子書籍に話を戻してみよう。
紙から電子へ・・・・・
頭の固い人たちは拒絶し、紙を好むだろう。
その多くは、ただの「食わず嫌い」だ。何も知ろうともせず、とりあえず拒否するグループだ。
いろんな分野で「拒否する人々」の心理パターンを見ると実に面白い。
最初はあんなにも嫌って罵声ばかりだったのに、いざ自分が使うと理解を示し、受け入れ、気に入る。
実に人間とは不思議な生物だ。 これが「保守」であり「保存」の法則なのだろう。
電子書籍も最初から「嫌」という先入観で見れば、やっぱ「嫌」で紙が良いと言うはずだ。

紙媒体の衰退は避けて通れないすでに始まっている流れである。
なれればなれるほど「紙」よりもはるかに便利だからだ。
特にウサギ小屋と比喩される日本社会では、電子書籍はまさにうってつけとなるだろう。
部屋に大量にあって邪魔だった本が、全て無くなるのだから!
何処に行くにも、大量の本を所持しているのと同じ状態を維持できるも良い。どんな本もどこでも読める。本屋まで行かなくてもいつでもその場で買って読める。
しかし、コレクションアイテムとしての紙媒体は持続していくでしょう。レコードと同じように。


日本は大好きだが、日本人の気質は面倒でうざったくて嫌いだ。